SENDAI TANSU STYLE
仙台箪笥のある風景
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歴史をひも解く作業 宮城県 A様邸
江戸時代末期に盛んに製作され明治時代に大流行した仙台箪笥は、100年以上前に製作されたものが今でもたくさん残っています。
特徴的なのは①現在も使用されている②納屋や蔵ではなく、家の中で使用されている という点です。
茶の間や主人の居間的な部屋にはめ込みで設置されていることが多く、「曾祖母が嫁入りの時に持参したもの」「3代分の箪笥が並んでいる」というお話や由来が今でもお伺いできるところが稀有だと思います。
宮城県利府町のA様のご自宅に伝わる仙台箪笥と、お母様のご実家に伝わる仙台箪笥。
2019年1月にお預かりした2台の仙台箪笥修理再生が完了して、8月8日にお届けして参りました。
風格を感じさせながらも随所に傷みや欠損が多数あった箪笥も、艶やかにお色直しをして製造当時の姿に生まれ変わりました。
広々とした玄関ホールと隣の和室に並んで、またA家の歴史を見守り続けることでしょう。