ABOUT SENDAI TANSU 仙台箪笥について What is Sendai Tansu
仙台箪笥とは
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仙台箪笥は美術品ではない。
日々使われてこそ愛着が宿り、世代を超えてつたえられてゆくもの。仙台箪笥の歴史は遥か仙台藩(伊達藩)の時代まで遡ると言われています。
武士の時代から現代まで、生活様式は目まぐるしく変化しましたが、仙台箪笥は時代を超えて愛されてきました。もともとは刀や着物、証文などの大切な物を収めるための武家や商屋の箪笥として生まれ、堅牢さや防犯性などの実用性が重視されていました。
明治になると庶民の間でも人気が高まり、美しい漆塗りや華やかな金具などの美術的要素が加わり、独自の発展を遂げてゆきます。 -
その凛と佇む堂々たる風格の中には、
歴史の重みと職人たちの熱い情熱が宿っているのです。戦後伝統工芸の多くが途絶えてしまう中、高い実用性と芸術性を備えた仙台箪笥は世界から珍重され、伝統の技は脈々と生き続け、現在に至っているのです。
しかしそれは単純に伝統を守ってきたのではありません。
生活様式の変化に合わせ、より高い耐久性や実用性を求めて、新しい技術や手法を開発しながら絶えず革新を図ってきました。
伝統の技や精神は大切に守りながら、変化する時代のニーズも同時に見据え、更なる「進化・深化・新化」を日々重ねてきました。そこには、手仕事の真価を極めんとする職人たちのひたむきな情熱が流れているのです。
ひとつの箪笥が生まれるまでに永い時間と、磨きぬかれた手仕事が注ぎ込まれる仙台箪笥。その凛と佇む堂々たる風格の中には、歴史の重みと職人たちの熱い情熱が宿っているのです。