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No.018彫金手打金具の魅力② ~新作「宝尽くし」とは?~
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- 仙台箪笥 四・五尺部屋箪笥90
- 製品寸法:巾135×奥45×高90cm
2025年のはじまりにふさわしい、煌びやかな商品が完成しました!
彫金手打金具が贅沢に施された「四・五尺部屋箪笥 竜・鳳凰・唐獅子・宝尽くし」の魅力をご紹介します。
彫金手打金具の魅力
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宝尽くし
着物や帯の模様に多く使われる「宝尽くし」。室町時代に中国から伝わった吉祥文様が日本風にアレンジされ、現在に伝わる「宝尽くし文様」が生まれました。幸運を呼び込む宝物が詰め込まれた、縁起の良い図柄です。
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金嚢・金袋(きんのう)
緞子(どんす)や錦などの美しい布で作られた、お守りやお金、宝石、香料などを入れる袋のこと。財産を象徴し、特に経済的な繁栄や富の象徴とされています。
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鍵(かぎ)
鍵は、財産や知恵を開く象徴です。重要な機会や秘密を守る力を持ち、知識や知恵を得ることを表しています。また、宝の倉庫の鍵であるとして、富の象徴ともいわれています。
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丁字(ちょうじ)
平安時代に日本に渡来したスパイスのクローブを表しています。薬用、香料、染料、丁字油などになり、その希少価値から宝尽くしのひとつになったそうです。夫婦円満・健康・長寿の象徴とされています。
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打ち出の小槌(うちでのこづち)
一寸法師や七福神の大黒天が持っているものとして知られる打出の小槌は、振れば欲しい物が何でも手に入り、望みが叶うといわれる縁起ものです。ものを打つことから「敵を打つ」に通じて吉祥文のひとつになったといわれています。富や繁栄を象徴し、商売繁盛や豊かさを願う意味が込められています。
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分胴(ふんどう)
秤(はかり)で物や金の重さを量るときに用いるおもりを表しています。両替の金銀に価して、また円形の左右がくびれている形が美しいところから、富の象徴として宝尽くし文様に使われたといわれています。
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七宝(しっぽう)
七宝は、仏教の経典に由来する7つの貴重な宝物(黄金、銀、瑠璃、水晶、珊瑚、瑪瑙、琥珀)を指し、富や幸福、徳の象徴とされています。また七宝の円形は円満を表しています。
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隠れ笠(かくれがさ)
藁(わら)や茅(かや)などで作られた寒さや雨などから身を守るもの。かぶると他人から姿が見えなくなり、危険な事物から姿を隠し守ってくれるといわれています。平穏無事を願う意味が込められています。
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宝巻・巻軸(まきもの)
宝巻はありがたいお経が書かれたもの、巻軸は秘伝などを記したものを表しています。知識や教養、知恵の象徴とされ、学問の成就や知恵の習得を願う意味が込められています。
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五本爪の竜「皇帝竜」
悠々と天空を駆けめぐっていたはずの竜が、皇帝の権力に搦めとられて衣服のなかに閉じ込められ、この時から竜は権力者としての皇帝のシンボルとなったそうです。
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鳳凰
伝説の鳥、霊長とされる鳳凰。その姿は五色絢爛な色彩で羽には孔雀に似た五色の紋があると言われ、桐の木以外にはとまらないと言います。
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「阿吽(あうん)」の竜
相対・対比など相対する二つのものを示します。「あ」から始まり「ん(うん)」で終わるなど一生を表すと言われます。
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昇り竜と降り竜の閂(かんぬき)
昇り竜は悟りを求め修行に励むことを表し、降り竜は命あるもの全てに悟りを説くことを表します。
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「阿吽(あうん)」の唐獅子
邪悪なものを退け、国家鎮護を祈念する唐獅子。「阿」と「吽」でお守りします。
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彫金手打金具師 小田 俊直 氏
約20年間に渡る修業を積み重ねた気鋭の彫金作家。近年ほとんど見ることの出来ない火作りの引手製作など、伝統技術を忠実に守りつつ、新作のデザイン柄なども柔軟に創作する実力派の彫金作家で、日々意欲的 な製作活動を行っている。
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漆塗り師 佐藤 和也 氏
宮城県大崎市鳴子温泉に生まれ、漆職人の父から伝統的な漆の技術を学ぶ。以降約20年間に渡り建築や神社仏閣の漆塗りを始め様々なジャンルで腕を磨いた。受賞歴多数。現在仙台市内で仙台箪笥の漆職人として、日々精力的に製作活動を行っている。
掲載商品
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四・五尺部屋箪笥(竜・鳳凰・唐獅子・宝尽くし)KD-3008D 木地呂漆塗り
現存する最古の仙台箪笥の形がこの部屋箪笥です。左右対称に配置された縦の閂 (かんぬき)は、装飾を兼ねた鍵。江戸の華やかな風情を残しながら、熟練の技術者たちによりその形を再現しております。彫金手打金具は、厚さ1.0~2.5ミリの鉄板・銅板・真鍮板等を、独自のタガネ数十本を使い分けながら一つ一つ打ち出していきます。さび止めや、いぶし、塗装の工程を経て豪華な金具飾りに仕上げられます。竜・鳳凰・唐獅子・宝尽くし柄の手打金具は息を呑む美しさです。
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